枝豆の栽培方法、作り方を紹介します。
家庭菜園で、できるだけ簡単に手間なくおいしい枝豆を作る方法です。
ちなみに支柱は使いません。
【枝豆の栽培方法】植付け準備とタネまき
枝豆は種から作るのがおすすめです。
苗を買うよりも安くて、たくさん作れるので種のほうが良いのです。
種まきをする前の晩に、種をコップなどに入れて水につけておいてください。
発芽しやすくなり、失敗も少ないです。
種をまく2週間ぐらい前に苦土石灰を、1週間前ぐらい前には堆肥を入れてよく耕します。
枝豆は酸性を嫌うので苦土石灰は多めに。
種は20センチくらいの等間隔で、一箇所に3〜4粒ずつまきます。
1週間ぐらいで発芽しますよ。
マルチをしてもいいですよ。
枝豆で注意が必要なのは、種まき直後です。
トリの被害に遭うことがとても多いのです。
すべてをトリにやられてしまうことも決して珍しくありません。
なかなか発芽しないと思ったら、実は種をトリに食われていた。なんてコトも・・・
地域、状況によっては、種まきをするときからトンネル栽培にした方が良い場合もあります。
【枝豆の栽培方法】プランターの場合
プランターで枝豆を栽培する場合は、タネよりも苗を買った方がいいです。
深めのプランターに苗を2~3本植えましょう。
苦土石灰は必要ないです。
ホームセンターで売っている野菜栽培用の土を使います。
あとは以下、同じ方法で栽培に挑戦してください。
【枝豆の栽培方法】枝豆の間引きと土寄せ
枝豆の草丈が10センチぐらいになったら、間引きをします。
一箇所につき、2本立てくらいがいいと思います。
間引いたら、土寄せも一緒にやりましょう。
本葉がでてくると、風に倒されやすいので土を寄せて補強します。
葉が埋まらない程度に土を寄せておきます。
土寄せをすると、新しい根ができて枝豆の収穫量も増えますよ。
左の写真が土寄せ前、右が土寄せ後です。
マルチをしている場合は、根本の部分を少し破いて穴を広げて土寄せしてください。
雑草に負けないぐらい大きくなれば、最終的にはマルチは、全部外してしまってもかいまいません。
あとは、自然にまかせて勝手に大きくなってくれます(笑)
この時期、注意するのは害虫ぐらいです。
よくあるのはカメムシの被害です。
ここでもトンネルにしておくとその心配がありません。
穴の開いた葉を見つけたら、ヤツらはいますから・・・
【枝豆の栽培方法】エダマメの摘心と追肥
枝豆も成長して下の写真ぐらいになったら、本葉を5〜6枚ほど残して、てっぺんを摘み取ります。
「摘心」といいます。
これをすることによって、わき芽をのばすんですね。
収穫量が増えます!
リンやカリを含んだ肥料がベストです。
この時、チッソ系の肥料は厳禁です。
チッソが多いと葉ばかり茂って、肝心の実が大きくなりません。
もともと枝豆は肥料が少なくても育てやすい特徴があります。
肥料は一般的な野菜の半分でも多いくらいです。
肥料を普通にやってしまったり、逆に多すぎると枝ばかりが成長して実が小さくなってしまいます。
ちなみにナマケモノの私は、枝豆には、ほとんど肥料は与えません。
そのうちに白い小さな花が咲きます。
実はこの時期、雨が少ないと収穫量が減ってしまうので、乾燥していたら水やりをしてあげるのがポイントです。
ここまで来ると、実がなり、収穫ももうすぐです。
さっきお話した枝豆の摘心。
私の経験上、あまりやらなくても・・・いいみたいです・・・(爆)
【枝豆の栽培方法】枝豆の収穫
前回、枝豆の「つぼみ」の段階でしたが、とうとう花が咲きました。
小さな花ですので、葉を掻き分けなくては見れません。
この花が咲く時期に乾燥してしまうと収穫量が減ってしまうので、土が乾いたら水やりをします。
この花のあとに・・・・実がつくワケです。
かわいいでしょ。
そして、こうなります・・・・
サヤの中の実が大きくふくらんでくれば収穫になります。
このタイミングが非常に難しい!
【枝豆の栽培方法】枝豆収穫のタイミング
全部のサヤがふくらむのを待っていてはダメです。
旬を逃すとサヤが黒ずんできてしまいます。
そうなる前、ちょっとまだ早いかな?
ぐらいで収穫してしまうほうが、失敗しません。
枝豆の収穫のポイントは、サヤの厚さが8ミリです!
経験上、これがベストのタイミングですね。
収穫するタイミングは、さやの膨らみを実際に触って確認しましょう。
枝豆は一つ一つタイミングが異なります。
タイミングは1週間程度で前後します。
ちなみに枝豆はダイズを若いうちに収穫したものです。
このまま放置しておけば、本来はダイズになるものです。
ですが、現在流通しているものは枝豆専用に改良された品種なので、ダイズにはならないようです。
枝豆の収穫は、株ごとそのままひっこ抜いて下さい。
後から、サヤを取ります。
枝豆は収穫して枝から切り離してしまうと、風味とうま味が落ちてしまいます。ですから、枝からサヤを取るのは食べる直前が最高です。
家庭菜園なら新鮮なうまみが手軽に味わえますね。
高価な枝豆は、わざと枝に付けたまま流通させているモノもあるくらいですから。
【枝豆の栽培方法】栄養
家庭菜園での枝豆作りは、ビール党の私にとってとても楽しみな野菜です。
ツマミは枝豆にした方が、健康にもよいことが科学的にも証明されています。
枝豆にはメチニオンという成分が含まれているからです。
これにより、肝臓や腎臓の負担を軽減してくれます。
実は枝豆が健康に良いことは海外でも知られています。
アメリカ合衆国の食品医薬品局は「枝豆には抗酸化物質が含まれており、心臓病のリスクを低下させる」と発表しました。
アメリカでは健康食品です。
「EDAMAME」として販売されているほどなんですよ。
枝豆は緑黄色野菜ですので、カロテンやビタミンに加え、ダイズのタンパク質もあれば鉄分も豊富です。
栄養バランスも優れた野菜なのですよ!
【枝豆の栽培方法】枝豆のおいしさを保存するコツ
枝豆は収穫直後が一番美味しいのですが、そのおいしさを保つには、冷凍しておくのがオススメです。
冷凍するには、サヤから中身をとりだしておきます。
これらは将来的にサラダや炒め物などに少し入れると便利です。
冷凍するには、まず、余った枝豆を、塩ゆでにします。
水にさらして冷ましてから、中身をサヤからとりだします。
実だけにしてポリ袋などに入れて冷凍保存します。
そして使うたびに自然解凍するとより風味豊かにいただけます。
また、枝豆の塩ゆでが食べたいときには、サヤのまま冷凍する方法もあります。こちらもさっと塩ゆでにしてから冷凍します。
いずれにしても、自然解凍してからさっと火を通して食べると美味しいです。
個人的には枝豆は、なんといっても、ビールのつまみですね。
最高です!